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バトル×2


■□□
後書き

*オリバトのネタバレを含みます。

■080208
 
 まずは、読了感謝です。
 「一欠けらの狂気≒同じ人間の中にある正常と異常」「住み慣れた街での殺し合い」が今回の主なテーマでした。それぞれ色々な角度から描くことができて、まずは満足しています。
 お気づきの方もおられたでしょうが、雨宮律のモデルは乙一さんの「GOTH」の主人公です。「学校で見せていた顔は偽物」ではなく「学校で見せていた顔も本物」にしていますので、若干方向性が違いますが。

 オリバトとしても変な話だったかと思います。
 今までの二本は「主人公を使ってプログラムの物語を書く」って感じでやってたんですが、三本目は「プログラムという舞台を使って雨宮律と藤鬼静馬の物語を書く」って感じでした。読んでるかたにはあまり差がないのかもしれませんが、自分の中では結構大きな違いだったりします。律の感情(及び、律が想像する静馬の感情や嗜好)を書くときは、オリバトを書いてる感覚があまりないんですよね。舞台はプログラムではあるんですが、全く別の物語を書いている感覚。書き手視点からすると、三本目の主軸はオリバトではなかったのかもしれません。
 ただやはり、このオリバトのメインは律と静馬になりますので、
終盤戦3〜エピローグの流れを描き切れたときは達成感がありましたね。倫理的にはかなりまずい着地でしたが。殺人を賛美する意図はありませんので、ご了承ください。

 そんな中で、三原勇気は、今まで書いてきた路線の上にいる生徒でした。律たちの話は話で書いてて楽しいのですが、やはりこういう変化話も楽しいです。もし読み返していただけるのならば、彼が変化し、その変化に苦しみ、やがて崩れていく姿にも注目していただけたら幸いです。
 今回のラストシーンの映像は黄昏時になりました。毎回ラストシーンの映像には(自分なりに)凝ってます。そのへんもよかったら見てやってください。
 またよろしければ感想などお聞かせくださいな。
 
 シリアルキラーの分析について。作中で律が静馬のことを「秩序型のシリアルキラー」と表現しますが、僕も無秩序型よりも秩序型のほうが好きですね。シリアルキラーの分析本が好きで(悪趣味ですね)、もともとよく読んでました。
 ほとんどのシリアルキラーが家庭環境に恵まれず、虐待を受けるなどの経験があるようです。そして、ターゲットを虐待、レイプ。秩序型の多くもこのパターンにあてはまります(高い知性があるとされている者のほとんども、レイプ行為が記録されていいます)。残虐行為はともかくとして、レイプは「秩序」っぽくないなぁと常々思っていたので、静馬にはこの要素は入れませんでした。
 狂気に関しても、環境からくる狂気だと、どうしても静馬に悲劇性が生じてしまうので、静馬の家庭環境も良好にしました。静馬に、殺人の言い訳をさせたくなかったんです。
 しかしこうしてみると、律のキャラクターは自分の投影がかなり入ってるなと自己分析。まぁ律のように被害者を「シリアルキラーの作品」としてみるような気はありませんが(^^:
 
 人は誰しも「一欠けらの狂気」を持っています。僕の中にある狂気。それは……。


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